ビジネスマナーマニュアル

社会人になって一番なじみにくいのが敬語だと感じるでしょう。敬語は、社会的地位の差や年齢・経験の違いを示す役割をもっています。立場の違いをお互いに理解することで、尊敬しあうという気持らが生まれ、人間関係が円滑に進みます。

敬語を上手に使いこなせたら、相手に良い印象を与え、信頼感を生み、自分の意思もスムーズに伝えられます。

敬語には相手や相手の行いなどに敬意を表す（尊敬語）。自分を相手より下の立場に置いて敬意を表す（謙譲語）。通常より丁寧な表現の（丁寧語）があります。敬語がややこしいのは（尊敬語）と（謙譲語）が混同されているからです。

（１） 尊敬語
お客様や目上の人、上位の人など、立場が自分より上の人に対して使います。
例．お読みになる。ご相談なさる。お優しい。来られる。等

（２） 謙譲語
日本の伝統的な表現方法で、自分がへり下ることによって相手を敬う言葉。日頃使用する言葉は比較的少ないので、これから憶えておけばよいでしょう。
例．ご挨拶申し上げます。お書きいただく。休ませていただく。等

（３） 丁寧語
敬語ではあるが、相手を敬うという以上に、響きの美しさ、品格を現す表現。
例．お天気。ご馳走。そうでございます。本日(ほんじつ)。明日(みょうにち)。